コンクリート･モルタルに発生したひび割れに対する自動式低圧樹脂注入工法(ボンドシリンダー工法)用の注入器具(ボンドシリンダーセット)用の座金です｡
ボンドシリンダーセットは､ひび割れ内部にエポキシ樹脂を低圧･低速で注入することにより､ひび割れによって分断されたコンクリート･モルタルを一体化させ耐力を復元します｡
また､雨水や炭酸ガスなどのコンクリート内部への侵入を防止し建物の耐久性を向上させます｡

■特長
･自動式低圧樹脂注入工法用器具用座金
･下地状態(平面･入隅･出隅)に合わせて最適な座金を選択可能
･｢BC加圧ゴム｣の圧力により時間をかけてゆっくりと注入しつづけるので､奥行きの深いひび割れも確実に注入可能
･｢BC加圧ゴム｣の本数を増減することにより注入時の圧力を調整可能
･透明容器に目盛(cc)があり､表面がフラットな｢BCリング｣を採用しているので､注入量のコントロールや硬化後の残量計測が正確にしかも容易に行える
･ひねってセット､ひねってスタートのワンタッチ構造ですから､熟練不要
･広い範囲でも少人数で同時に注入可能

■用途
･コンクリート建造物のひび割れ注入(自動式低圧樹脂注入工法用)のボンドシリンダーセット用座金

■使用方法
1.ひび割れの状態･幅･長さを充分にチェックし､工程手順の確認をします｡
2.ワイヤーブラシ､ディスクサンダーなどでシール材塗布予定部を研磨し､健全な面を露出させます｡
3.シール材を注入用座金に塗布し､ひび割れの真上に座金の中心を合わせて取り付けます｡
4.ひび割れ部表面をシール材で確実にシールし､注入樹脂が流出しないようにします｡
5.シール材が硬化した後､シリンダーを用いて注入材を低圧でゆっくりと注入します｡
6.注入樹脂硬化後､シリンダーを除去します｡
7.ディスクサンダーなどで座金およびシール材を除去し､平滑な面に仕上げます｡

■メーカー: コニシ株式会社