｢ボンドOGS工法｣は､コンクリート構造物などに発生したひび割れ補修工事に於いて､ひび割れに仮止めシールを行わず､直接弾力性エポキシ樹脂注入材を注入する工法で､主に防水を目的とした注入工法です｡

■特長
･1液型弾力性エポキシ樹脂(ボンドOGS工法用)
･カートリッジ入りの1液型弾力性エポキシ樹脂注入材なので､軽量･混合などの面倒な作業が不要
･ひび割れに直接注入するシンプルな工法の為､1日で注入作業が完了
･シール撤去やUカット､Vカットが不要なため､騒音や粉じんの心配がなく､カット跡がつかない
･圧力時の流動性に優れ､微細なひび割れ(0.3mm以上)に注入可能
･揺変成を示し､3mmの間隙中でもダレない
･0.2～0.3MPaの低圧で注入する為､防水の為の確実な注入が可能
･｢ボンドOGグラウト｣は常温で80%以上の伸びを示し､外部からの応力を吸収可能
･ひび割れの挙動に追従

■用途
･コンクリート躯体､モルタル塗り仕上げ､タイル貼り仕上げなどのひび割れの防水を目的とした注入補修

■使用上の注意
※構造補強を目的とした注入補修には不向きです｡
※非多孔質(金属など)どうしの間隙注入には不向きです｡
※塗料の種類によって､密着性の悪いもの､表面がべたつくものや変色することがありますので､あらかじめ確認の上ご使用ください｡

■使用方法
1.ひび割れの調査…
防水を目的とした幅が0.3mm以上のひび割れを対象にします｡

2.清掃…
ひび割れ内部をエアーなどで清掃し､ホコリ､サビ､油などを除去します｡施工部は充分乾燥させ降雨､降雪時の施工は避けます｡

3.OGグラウトガンセットアップ…
｢ボンドOGグラウト｣のノズルをナイフなどで､先端から5mmのところで切断します｡ドライバーなどで､カートリッジの口の部分のアルミ防湿膜を突き破り大きく広げます｡｢ボンドOGグラウト｣をガンボディ本体内にセットします｡｢ボンドOGグラウトガン｣のノズル部のセットを行い､OGゴムチップを装着します｡コンプレッサーからのホースを装着し､注入圧を確認､調整します｡

4.注入工事…
OGゴムチップの注入口を､ひび割れに合わせるように､OGゴムチップを押し当てます｡引き金を引き､注入を行います｡OGゴムチップ端部のひび割れに､注入材がはみ出して来たら､引き金をもどし､注入を止め､躯体からOGゴムチップを離します｡OGゴムチップの先端から注入材がはみ出した位置に注入口の中心を再び押し当て､注入工事の作業をひび割れに沿って繰り返します｡はみ出した注入材は硬化する前に有機溶剤でふき取って下さい｡

5.養生…
24時間以上の養生が必要です｡養生にあたっては過度の振動や､衝撃､水分などを与えないように注意してください｡

■メーカー: コニシ株式会社