強力な接着力を有する特殊なエポキシ樹形のプライマーで､油脂などで汚れた工場のコンクリート床に対し良好な付着性が得られるタイプのプライマーです｡
特に機械加工工場､精密機器工場や車両整備工場などの床のメンテナンス塗装に対して優れた力を発揮します｡

■特長
･2液溶剤エポキシ樹脂系油面用プライマー
･ウレタン樹脂･エポキシ樹脂系塗床に幅広く適用可能
･機械加工工場､精密機器工場､車両整備工場などに最適
※下記使用方法にもありますように､一定の除去は必要となります｡
･F★★★★

■用途
･機械加工工場､精密機器工場､車両整備工場などに最適
※機械油に対してのみ有効です｡動物性･植物性油脂などには不適です｡
･適用上塗:
(エポキシ樹脂系)ユータックE30N･ユータックE40
(ウレタン樹脂系)ユータックF･ユータックR･ユータックS

■使用方法
【素地調整】
･施工にあたっては油の汚染状況により大きく合分けて二つの素地調整の方法が必要です｡
1.油が下地(コンクリート)に吸収されていたり､比較的､泥･ホコリなどの付着が少ない場合
1.コンクリート表面に付着している油分をふき取って下さい｡
2.油分の浸透した部分は､おがくずを撒いて､充分油を吸い取って下さい｡
3.おがくずは､塗装前に充分ほうき､集塵機で掃きとって下さい｡
4.油分が落ちにくい場合は､トリクロルエタンやシンナー類で洗浄し拭き取って下さい｡
2.床に泥やホコリを含んだ脂分が堆積している場合
1.油分の浸透した部分は､おがくずを撒いて､充分油分を吸い取って下さい｡
2.おがくずは､塗装前に充分､ほうき･集塵機で掃きとって下さい｡
3.ワイヤーブラシ(デッキブラシ状)またはポリッシャー(ワイヤーブラシ装着)で床面に堆積している泥分を除去してコンクリート面を露出させるようにしてください｡
4.次にトリクロルエタンまたはシンナー類等を床面に流し､デッキブラシなどでこするように泥などを落としてください｡
5.最後に油や泥で汚れたシンナーなどは､ゴムレーキやウエスなどを用いてよく回収し､拭き取って下さい｡
6.油によるコンクリートの表面劣化が著しい場合は､ライナックスなどを使用して下地を研磨してください｡
※以上の素地調整が終わりましたら､下地はトリクロルエタンやシンナー類が発揮し､充分乾燥してから次の工程を行ってください｡
【ユータック油面用プライマーSの塗装】
(混合比)
･A液:B液=3:1(重量比)
※脂分が著しくあり､プライマーがはじく場合は下記の通り｡
･A液:B液:セメント=3:1:4(重量比)
(塗布量)
･150～200g/mm×2回
※下地の吸込みや汚れが激しい場合は3回塗り｡
(塗装間隔)
･1時間以上24時間以内(23度)
(塗装方法)
･刷毛･ローラー
※下地に刷り込むように入念に塗装する｡
(上塗り塗装)
･ユータック油面用プライマーS塗装後､3～5時間
※プライマーのべとつきが出ない状態で上塗り塗装可能｡
※所定の時間以内に上塗りを塗装する｡
【注意事項】
1.下地に含浸した油分はふき取っても徐々にコンクリート表面に浮かび上がってくるため､素地調整後はすばやく塗装してください｡
2.旧塗膜がある場合､その処理が不完全ですと､フクレや剥離の原因となるため､完全に除去してください｡
3.ユータック油面用プライマーは2液タイプですので､混合比及び撹拌は充分に注意してください｡(可使時間60分)
4.ユータック油面用プライマー及び素地調整に用いるシンナー類は引火性がありますので､作業中及び乾燥中の下記や乾季は充分に行ってください｡

■メーカー: 日本特殊塗料株式会社